薬物療法
くすりを使った、こころの治療
こころの治療において、大きな比重を占めるのが、くすりを使った「薬物療法」です。
ここ最近では、漢方薬や依存のない睡眠薬など、安全性の高い薬も選択肢になっています。
症状や病名などを踏まえて、必要な量だけ、慎重に、最低限を使っていきます。
動画:こころの薬- 薬物療法は、「こころのくすり」を使って、「こころの不調」の改善を図る治療です。
- 病気そのものへの薬のほか、不眠など、一部症状の改善を図る薬もあります。
- 病名や、症状などによって、必要な薬、有効な薬は異なってきます。
- ここ最近では、依存性のない睡眠薬など、安全性の高い薬の選択肢が増えてきています。
- また、不安を和らげるなどの作用が期待できる漢方薬を用いる場合もあります。
- 症状や病名、状況などを踏まえ、相談しつつ、最小限の薬の使用を心がけています。
もくじ
- はじめに(薬物療法とは)
- 薬の2つの効きかた
- ほかの治療法との関係
- 主なくすりと対応する病名
- 主なくすり①抗うつ薬
- 主なくすり②睡眠薬
- 主なくすり③漢方薬
- 主なくすり④抗不安薬
- その他に使うくすり
- まとめ
はじめに(薬物療法とは)
こころの薬で、こころの不調の改善をはかります。
こころの治療の中で、こころのくすりを使って、こころの不調改善をはかる「薬物療法」があります。
くすりが脳に作用することによって、症状や脳のバランスを整え、症状等の改善をはかります。
症状や病名などに応じて、抗うつ薬や睡眠薬など、様々な種類のくすりを、治療のために使うことがあります。
以前と比べると、副作用が少なく、安全に使える薬の選択肢も増えてきています。症状、病名などを踏まえ、生活面の対策なども組み合わせながら、必要最低限のくすりの使用(処方)を心がけています。
ここでは、薬物療法について、全体像と、主に使う薬について、見ていきます。
- 薬を用いて、こころの不調を図る方法が「薬物療法」。
- 症状や病名などに応じて、様々な種類の薬を使う場合がある。
- 漢方薬や依存のない睡眠薬など、安全な薬も、選択肢になる。
- 症状や病名・状況などを踏まえ、必要な量を、最小限使っていく。
薬の2つの効きかた
「病気」に効く薬と、「症状」に効く薬があります。
くすりは脳に作用しますが、大まかに言って、「病気」に効くものと、「症状」に効くものの2つがあります。
①「病気」に効く薬
うつ病への「抗うつ薬」など、こころの病そのものに効く薬です。例えば、「うつ病」は、「脳のセロトニンの不足」が大きな要因とされますが、「抗うつ薬」はその「脳のセロトニンを増やす」ことによって、「うつ病」自体の改善を図ります。
抗うつ薬のほか、統合失調症への「抗精神病薬」、躁うつ病への「気分安定薬」なども同様です。
②「症状」に効く薬
不眠に対しての「睡眠薬」など、(こころの病自体ではなく)症状に対して効く薬です。根本治療ではなく、あくまでも「症状の改善」が目的ですが、例えば不眠が改善すれば、他の症状(不安、落ち込みなど)が改善することも少なくないため、それはそれで大事な治療です。
不安・緊張への「抗不安薬」「漢方薬」なども同様です。
「病気」に効く薬
脳の物質を調整し「こころの病」自体に効くくすり。
【例】
- 抗うつ薬(うつ病)
- 気分安定薬(躁うつ病)
- 抗精神病薬(統合失調症)
「症状」に効く薬
不眠などの「症状」を改善するためのくすり。
【例】
- 睡眠薬(不眠)
- 抗不安薬(不安・緊張)
- 漢方薬(不安・緊張)
- こころのくすりには、「病気」に効く薬と、「症状」に効く薬の2つがある。
ほかの治療法との関係
薬は、他の治療法と組み合わせて使います。
時に、「薬の治療」と「薬以外の治療(カウンセリング等)」は、相反する、いわば対立するものとして描かれがちです。
しかし、心療内科では、これらは相反するものでないとの考えと考えます。例えば、こころの病の一つ「社会不安障害」では、くすりの治療で不安・緊張を減らした状態を土台に、「薬以外の治療」として、不安な場面に慣らす「脱感作法」を繰り返していきます。メカニズムが違うため、ぶつかり合うことはなく、むしろ相乗効果を起こすことを期待します。
「薬の治療」と「その他の治療」は、対立するものではなく、むしろ必要に応じて「組み合わせていく」ものと考えます。
- 「薬の治療」と「薬以外の治療」は、対立するものではなく、むしろ組み合わせるもの。
主なくすりと対応する病名
病名・症状により、使う薬は変わります。
こころの薬は、様々な種類があり、効果も異なります。実際には、その人の病名や症状などによって、どのような薬が適しているかが変わってきます。
主な「こころのくすり」と「対応する病名」は、以下のようになります。
主な「こころのくすり」
- 抗うつ薬
- 睡眠薬
- 漢方薬
- 抗不安薬
- 抗精神病薬
- 気分安定薬
病名に対応する薬の例
- うつ病→抗うつ薬、睡眠薬
- パニック障害→抗うつ薬、抗不安薬
- 躁うつ病→気分安定薬
- 統合失調症→抗精神病薬
- 不安障害・HSP→漢方薬・抗不安薬
- 不眠症→睡眠薬
ただし、同じ病名でも、症状の出方や状況などにより適した薬は異なってくることもあり、相談のうえで、使う薬を決めていきます。
- こころのくすりには、様々な種類があり、効果や特徴がそれぞれ異なる。
- 病名に対応する薬があることが多いが、その中で、症状や状況などで適した薬は変わりうる。
- そのため、医師の見立てをもとに、状況の共有・相談を行いつつ、使う薬を決めていく。
主なくすり①抗うつ薬
「セロトニンの増加」などで、うつ病等の改善を図ります。
動画:抗うつ薬その減少がうつ病の発症に影響とされる「セロトニン」を増やすなどして、うつ病の改善を図る薬です。
この「セロトニンの減少」は、うつ病以外に、各種の不安障害(パニック障害、社会不安障害、強迫性障害など)にも影響するとされるため、うつ病以外に、これらの不安障害の改善に使われる場合もあります。
抗うつ薬にはいくつか種類がありますが、共通しているのは、効くまでに一定期間(2-4週)かかることです。一見効果は実感しにくいですが、続けていくことで、時間差で効果が出てくることを期待します。
代表的な抗うつ薬には、以下のようなものがあります。
SSRI
「セロトニン再取り込み阻害薬」。脳内の物質「セロトニン」は、本来作用後に「再取り込み」されて消えるが、その部分をブロックすることで、結果的に「脳内のセロトニンを増やす」。これにより、「うつ病」の改善を図る。なお、パニック障害などの「不安障害」にも使う。
【薬の例(一般名)】
- セルトラリン
- エスシタロプラム
- パロキセチン
【効果の特徴】
効果まで2-4週かかる。特に「不安」への効果が強いとされる一方で、「意欲」への効果は不十分な場合がある。初期数日に吐き気等の副作用が出やすいが、その後慣れて改善することが多い。
【主な副作用】
- 吐き気・食欲低下(数日で慣れること多い)
- めまい(数日で慣れやすい)
- 離脱症状(急にやめた時に出る)
SNRI
「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」。セロトニン以外に脳内の「ノルアドレナリン」も増やすことで、より「意欲」の改善を図ることを見込んだ薬。
【薬の例(一般名)】
- デュロキセチン
- ベンラファキシン
- ミルナシプラン
【効果の特徴】
効果まで2-4週かかる。効果はSSRIと似ている。特に「意欲」への効果が期待されるが、「不安」への効果が弱い場合がある。副作用もSSRI類似だが、時に「排尿障害」が出る場合がある。
【主な副作用】
- 吐き気・めまい(数日で慣れること多い)
- 排尿障害
- 離脱症状(急にやめた時に出る)
NaSSA
「ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬」。SSRI,SNRIとはやや違うメカニズムで、セロトニン・ノルアドレナリンの改善を図り、うつ病の改善を図るもの。眠気の強さが特徴。
【薬の例(一般名)】
- ミルタザピン
【効果の特徴】
効果までの期間がやや早いが、やはり1-2週かかる。眠気が強いのが特徴で、不眠がある人には有効な一方で、眠気から飲み続けることが難しい場合もある。
【主な副作用】
- 眠気・だるさ(数日で改善も、続きやすい)
- 食欲増加
スルピリド
以前からある薬で、以前は「胃薬」としても使われていた。初期の副作用が目立たず、離脱症状もないため、「安全に使いやすい薬」として、特に男性に使う場合がある。ただし、女性の場合は「プロラクチン」の副作用に注意を要する。
【薬の例(一般名)】
- スルピリド
【効果の特徴】
効果まで1-2週かかる。SSRIなどと比べると、効果は「なだらか」な印象が強い。量が多くなると、ホルモン「プロラクチン」が上昇し、女性では生理の障害が出る事がある。SSRIなどと併用する場合もある。
【主な副作用】
- 生理不順(量が多くなると増える)
- 眠気(比較的出にくい)
- 歩きにくさ(多量の場合のみ)
- SSRIが代表的。セロトニンなどを増やし、「うつ病」等の改善を図る。
- うつ病の他、パニック障害、社会不安障害等の「不安障害」にも用いる。
主なくすり②睡眠薬
近年は、依存のないタイプのくすりもあります。
文字通り、「睡眠を助ける薬」です。効果が期待できる半面、依存のリスクには注意が必要とされてきました。
一方で、ここ最近は、効果は弱めですが、「依存がない」タイプのくすりも使えるようになっています。
睡眠は、うつ病等、さまざまなこころの病の原因にも、悪化要因にもなるため、早めに睡眠の対策を取ることは、重要な場合が多いと思われます。
代表的な睡眠薬には、以下のようなものがあります。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
いわゆる「代表的な睡眠薬」。効果の持続時間が違う様々な薬があり、不眠のタイプに沿って的確に対応しやすいのが長所ですが、依存の心配には注意が必要です。
【薬の例(一般名)】
- ゾルピデム(超短時間)
- ブロチゾラム(短時間)
- ニトラゼパム(中間型)
【効果の特徴】
飲んでから15-30分で効果。持続期間は4時間(超短時間)-8時間(中間型)だが、個人差も大きい。特に長期間用いると「依存」のリスクがあるため、他の不眠対策と併用し、早期に減薬・変薬を図ることが望まれる。
【主な副作用】
- 依存(特に長期間使用時)
- 眠気、倦怠感(中間型)
- 健忘症状(超短期間型)
オレキシン受容体拮抗薬
脳の覚醒をつかさどる物質「オレキシン」の受け取る場所(受容体)をブロックすることで、睡眠を促す薬。依存の懸念は少ないとされる。
【薬の例(一般名)】
- スボレキサント(効果長め)
- レンボレキサント(効果短め)
【効果の特徴】
入眠困難にはレンボレキサント、中途覚醒にはスボレキサントの使い分けをすることが多い。効果の個人差は経験上多いが、依存の懸念なく使うことができる。
【主な副作用】
- 日中の眠気・倦怠感
- 悪夢
- めまい
メラトニン受容体阻害薬
生活リズム安定に関わるホルモン「メラトニン」の作用を強めることにより、生活リズム改善、睡眠改善を図る薬。副作用少なく使えるが、効果は弱いことが多い。
【薬の例(一般名)】
- ラメルテオン
【効果の特徴】
特に生活リズムの乱れが強い不眠に対して効果が出やすい。一般の不眠には、他のくすりと比べると、効果が弱いことが多く、効果に個人差が大きい。
【主な副作用】
- 眠気・だるさ
その他のくすり
その他、本来は他の目的のくすりだが、眠気が出るものに関して、「睡眠薬の代わり」を期待して用いる場合がある。
【薬の例(一般名)】
- トラゾドン(抗うつ薬)
- レボメプロマジン(抗精神病薬)
- ヒドロキシジン(抗アレルギー薬)
【効果の特徴】
依存がないことが強みであり、強い不眠の場合に補助的に用いる場合がある。ただし、ベンゾジアゼピン系と比べると「日中のだるさ」などを自覚する場合が少なくない。
【主な副作用】
- 眠気・倦怠感
- めまい
- 「ベンゾジアゼピン系」が代表的、不眠を改善、他の不調の改善も図る。
- 近年、「依存のないタイプ」の睡眠薬も使用可能で、症状により検討する。
主なくすり③漢方薬
安全に、続けて使うことができます。
漢方薬の中で、「不安・緊張の改善」を期待できるものがあります。
漢方薬のまとめと代表例は、以下のようになります。
漢方薬のまとめ
漢方薬の中で、「不安・緊張の改善」を期待するもの。原則は「粉薬」だが、種類によっては「錠剤」もあり、粉薬が苦手な人には選択肢になります。
効果は一般になだらかかつ弱めですが、副作用はほぼ心配せず、継続できるのが長所です。特に、抗うつ薬の使用などまではためらわれる、「不安障害」およびその関連の不眠などの場合に、選択肢になりえます。
代表的な漢方薬
- 抑肝散
- 半夏厚朴湯
- 加味帰脾湯
- 柴胡加竜骨牡蛎湯
- 緊張などに効果を見込む漢方薬あり。効果は一般に弱いが安全に使うことができる。
主なくすり④抗不安薬
効果は明確だが、依存に注意。
文字通り「不安を和らげる」薬で、一般の睡眠薬と成分が似ています。
不安や緊張への効果は強くかつ明確のため、不安の緩和などに使われてきましたが、特に近年、「依存リスク」の問題が言われるようになっています。
そのため、適応を選び、かつなるべく漫然と続けないことが望まれます。
抗不安薬のまとめと使用の注意点は、以下の通りです。
抗不安薬
文字通り「不安を和らげる」薬。睡眠薬同様、持続時間の違う様々な薬があり、用途などで使い分ける。近年は、依存リスクが相対的に低い「長時間型」が用いられることが増えている。
【薬の例(一般名)】
- エチゾラム(超短時間)
- ブロマゼパム(短時間)
- ロフラゼプ酸エチル(長時間型)
【効果の特徴】
飲んでから15-30分で効果。持続期間は種類により大きく異なる。特に(超)短時間型には「依存リスク」があるため、使い方などに注意を要する。
【主な副作用】
- 依存(特に長期間使用時)
- 眠気、倦怠感
- めまい
使用の注意点
抗不安薬は、依存リスクの一方で、不安が強く、早い効果が必要な場合など、必要な場面は今もなお少なくない。その場合は、以下のような点に留意する。
- なるべく「抗うつ薬」に置き換えることを目指す。初期は抗うつ薬と併用するが、抗うつ薬の効果が出てきたら、抗不安薬を減らしていく。
- 使用目的を明確にする。例えば「パニック障害」の発作時の頓服などは明確であり、リスクは相対的に少ない。
- 定期的な使用が必要な場合は、なるべく依存リスクの少ない「長時間型」を用い、(超)短時間型はなるべく「頓服」など、目的を明確にし、かつ最小にとどめる。
- 抗不安薬は、不安への効果が明確だが、依存リスクのため、適応は慎重に選ぶ。
- 使用が必要な場合も、抗うつ薬への置き換えなど、対策を考えつつ用いる。
その他に使うくすり
病名などにより、ほかに使う薬があります
これまでの4つが代表的ですが、病名や症状などによっては、以下のような、抗精神病薬・気分安定薬・ADHD治療薬・抗認知症薬といった「別のこころのくすり」を使う場合があります。
抗精神病薬
いわゆる「安定剤」。統合失調症の治療には必須です。また、一部の薬は、躁うつ病、重度の不眠などに使うこともあります。
【薬の例(一般名)】
- リスペリドン
- オランザピン
- アリピプラゾール
- レボメプロマジン
【効果の特徴】
短期的な「だるさ・興奮改善」は飲んで数十分で出現しますが、統合失調症の治療においては、効果が出るまで数日以上かかります。基本的に「だるくなり、眠くなる」作用です。統合失調症の場合は、幻覚・妄想といった特有な症状も改善します。
【主な副作用】
- 眠気・倦怠感
- めまい
- 歩きにくくなる(特に多量の時)
気分安定薬
「躁うつ病」において、躁・うつ双方の「気分の波」を減らす薬です。
【薬の例(一般名)】
- リチウム
- バルプロ酸
- ラモトリギン
【効果等の特徴】
躁うつ病の治療・再燃予防には必須の薬であり、原則、ずっと続けることが必要です。リチウム・バルプロ酸は、「効果の出る量」と「副作用の出る量」が近く、安全確保のために、「薬の血中濃度の測定」が必要です。また妊娠時にリスクの高い薬が多く、妊娠を考えるときは、主治医への相談が大事です。
【主な副作用】
- 日中の眠気・倦怠感
- 手のふるえ(リチウム)
- 吐き気
ADHD治療薬
ADHDの特性である「不注意」「衝動性」などを改善する薬です。(このうちメチルフェニデート徐放剤は、当院では処方不可です)
【薬の例(一般名)】
- アトモキセチン
- グアンファシン
- メチルフェニデート徐放剤
【効果の特徴】
アトモキセチン・グアンファシンは、効果が出るまで時間がかかるため、じっくり効果が出るまで続ける必要があります。また、あくまで「特性の緩和」のため、その他の対策も、並行して行うことが必要。
【主な副作用】
- 吐き気・めまい(アトモキセチン)
- 眠気・めまい(グアンファシン)
- 依存等(メチルフェニデート徐放剤)
抗認知症薬
アルツハイマー型認知症の進行を「遅らせる」効果を期待する薬。
【薬の例(一般名)】
- ドネペジル
- ガランタミン
- メマンチン
【効果の特徴】
あくまで「効果を遅らせる」薬であり、効果は一見はっきりしない。特に副作用が出る場合は、継続するか、慎重に検討する。
【主な副作用】
- 眠気・倦怠感
- めまい
- イライラ(ドネペジル)
- 統合失調症には抗精神病薬、躁うつ病には気分安定薬、双方とも再燃予防のため継続が必要。
- ADHDに対してのADHD治療薬、認知症の進行抑制に抗認知症薬を、必要時用いていく。
まとめ
必要に応じ、相談しながら安全な量を使います。
くすりの治療(薬物療法)は、心療内科の治療では今なお重要な部分を占めています。他の治療法とうまく組み合わせることで、しっかりした効果をなるべく少量で出していくことを目指します。
特に抗不安薬など依存のある薬は慎重に検討し、なるべく、他のくすりや方法で代用できないかを検討し、相談しながら、治療を行っていきます。
- 薬物療法は、他の治療と組み合わせることで、より効果的に行うことが期待できる。
- 病名・症状により、必要・有効な薬は異なってくる。
- 特に依存がある薬は慎重に適応を選び、他の薬などで代用できないか検討しながら使う。
著者:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)