焦燥感が強い精神疾患5つ

不安障害やADHDなど

焦燥感とは、内心落ち着かず不安やイライラが目立つ状態。

 

不安障害やADHDなど、様々な精神疾患で出る事があります。

 

動画:焦燥感が強い精神疾患5つ

もくじ

 
  1. (1)はじめに
  2. (2)「焦燥感」とその影響
  3. (3)焦燥感が強い精神疾患5つ
  4. ①不安障害
  5. ②ADHD
  6. ③うつ病
  7. ④双極性障害
  8. ⑤統合失調症
  9. (4)まとめ
  10.  

(1)はじめに

精神疾患セルフチェック。今回は「焦燥感が強い精神疾患5つ」を見ていきたいと思います。よろしくお願いします。

「焦燥感」とは内心落ち着かず、不安やイライラが強まった状態です。

疲弊してしまったり、行動の乱れからトラブルになることもあり、注意が必要な症状です。

今回は「焦燥感が強い精神疾患5つ」を見ていきます。

(2)「焦燥感」とその影響

「落ち着かず、疲弊やトラブルもある」症状です。

<焦燥感>

焦燥感は、内心落ち着かず不安やイライラが強まった状態です。

この焦燥感は、多くの精神疾患で生じることがあります。

そして、疲れ切って疲弊することやトラブルに至ることもあるため、注意が必要な症状です。

<焦燥感が強まる背景>

まずは「外的なストレス」の影響ががあります。

もう一つが「考え過ぎる」ことで引きおこされる部分があります。

人によっては「精神疾患」が原因のこともあります。

<焦燥感の影響>

まずは「心身が疲弊してしまうリスク」があること。

そして衝動的な「不適切な行動」が出てしまうリスク。

もう一つが衝動性やイライラを背景に「対人トラブルが出てしまうリスク」です。

<似た言葉との違い>

まず「落ち着かない」と比べると、よりイライラなど感情が混じるところがあります。

「不安」と比べると「急かされる圧力の由来」がある印象があります。

そして「イライラ」と比べると、不安や落ち着かなさも含むことが違いになります。

<焦燥感への対策>

まずは「リラックス法の模索」緊張の逆のリラックスをして焦燥感を少しでも和らげていきます。

続いて「休養の確保」、「焦燥感」圧力や疲れなどから出ることがあり、逆の「休養」確保から改善を図ります。

もう一つがもしあれば「精神疾患の治療」をしっかりすることです。

(3)焦燥感が強い精神疾患5つ

「落ち着けず、時に悪循環に」なります。

①不安障害

「不安や緊張感から焦燥感に」なることがあります。

<不安障害>

不安障害は、慢性的に不安や緊張が強い状態の総称です。

不安や緊張から落ち着かず、焦燥感が目立つことがあります。

そして、疲弊したり不眠になることから、うつなど他の不調を合併することもあります。

<焦燥感が強い場面>

人によっては人前や対人場面で強い焦燥感が出ることがあります。

人によっては出られない場所(閉鎖空間)で強い焦燥感が出る場合があります。

そして「考えすぎ」から不安が強くなって焦燥感が強まる場合があります。

<治療と対策>

まずは一般的には「抗うつ薬」と不安に慣らす「脱感作」が治療になります。

その上で「考えすぎない」ことが大事です。考えすぎそうになったら、別のことをして対応します。

そして、現実の圧力での焦燥感の場合は、その「現実の受け入れ」が有効な場合があります。

②ADHD

「多動や衝動で落ちつかない」状態です。

<ADHD>

ADHDは不注意・多動・衝動性の3つが特徴の発達障害です。

多動や衝動性から、普段から落ち着かず「焦燥感」が出やすくなります。

その中で「衝動行為」につながることがあり注意が必要です。

<焦燥感が強い場面>

まずは「待つ必要がある場面」待てない感覚から焦燥感が出ることがあります。

また、会議など「じっとする必要がある場面」無理が続いて焦燥感が強まる場合があります。

もう一つが「ストレスが強まった場面」です。

<治療と対策>

まず「ADHD治療薬」は衝動や多動の改善に有効な場合があるため、診断後は選択肢になります。

そして「別の集中できること」を見つけて、対策する方法があります。

もう一つが焦燥・不安の逆の「リラックス法」を模索することです。

③うつ病

「不安や焦燥が強いタイプも」あります。

<うつ病>

うつ病は、落ち込みなどうつ症状が続く脳の不調です。

その中で、一部「不安や焦燥感が強く目立つタイプ」があります。

この場合、休養の困難から悪循環になるリスクがあるので注意が必要です。

<焦燥感が強い場面>

まずいわゆる「激越うつ病」、不安や焦燥が目立つタイプの方がいます。

その中で「考えすぎてしまう」ことで、より不安・焦燥感が目立つことが多いです。

そして不安から「不眠」が続くと、さらに焦燥感を増すことが多いです。

<治療と対策>

うつ病には、一般的には休養・薬物療法・精神療法が治療の3本柱です。

その中で焦燥感が強い場合は、不安を取る「抗不安薬」など「補助薬」を使うこともあります。

そして、悪化が続く場合は、時に入院が必要な場面があります。

④双極性障害

「うつの場合も、躁の場合も」焦燥感が目立つことがあります。

<双極性障害>

双極性障害は、「うつ」とその逆の「躁」の2つを周期的に繰り返す脳の不調です。

「うつ」で不安焦燥が目立つことはうつ病同様にあります。

そして「躁」の場合は駆り立てられるような感情を背景に焦燥感が生じることが多いです。

<焦燥感が強い場面>

まずは「うつで不安が強い時」。

そして躁状態で駆り立てられるような場面の時にも焦燥感が強くなります。

もう一つが「ストレスがかかる時」、より一層焦燥感が強まることが多いです。

<治療と対策>

まずこの双極性障害は脳の不調ですので、受診と治療が原則必要になります。

基本は躁を休ませる「休養」、うつでも不安が強い場合は休養が有効です。

そして、休めず悪化が続いてしまう場合は、時に入院が必要な場面があります。

⑤統合失調症

「急性期」では特に焦燥感が目立ちます。

<統合失調症>

統合失調症は、悪化した時に幻聴や妄想などが目立つ脳の不調です。

特にいわゆる「急性期」では、脳が非常に興奮し、様々なことに対して過敏になります。

その場合、落ち着くことが困難で、非常に強い焦燥感が出ることが多いです。

<焦燥感が強い場面>

まず「急性期で過敏な時」があります。

その中で「不眠」が続くと、更に焦燥感を増すことが多いです。

人によっては「幻聴や妄想に強く影響されて」焦燥がさらに増す場合があります。

<治療と対策>

統合失調症も脳の不調のため、受診と治療が必要になります。

そして急性期の状態では、薬の治療と休養が必要です。

そして、不安定が強い場合は、時に入院を要することがあります。

(4)まとめ

今回は、精神疾患セルフチェック「焦燥感が強い精神疾患5つ」を見てきました。

「焦燥感」は内心落ち着かず不安やイライラが強まった状態で、「主な焦燥感が強い精神疾患」は次の5つです。

  • ①不安障害
  • ②ADHD
  • ③うつ病
  • ④双極性障害
  • ⑤統合失調症

焦燥感は疲弊や衝動的な行動にもつながるため、早目の「休養と治療」が必要になります。

著者:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)