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いじり

いじりの説明動画の冒頭場面

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概略

「いじり」とは、相手の特徴や言動に触れて反応を引き出し、その場を活気づかせようとする関わり方です。本来は、相手を助け、関係や雰囲気をよくするためのもの。その土台には、対等な関係、互いの同意、相手への尊重が必要です。

一方、同じ人ばかりが笑いの対象になり、嫌でも断れないなら、実際にはいじめに近い状態です。不本意ないじりには、拒否してよいという前提があります。距離を取る、嫌なことを伝える、周囲に相談するなど、心を守る方法を考えます。

いじりについて知っておきたい4つのポイント

本来の意味と成立する条件、不本意にいじられたときの対応を先にまとめます。

① 本来は、相手を助けて場をよくするための関わり

本来は、相手を助けて場をよくするための関わりの説明動画の冒頭場面

いじりは、本来、相手を揺さぶるようなやり取りを通じて、相手を立てたり、場の雰囲気を整えたりするものです。相手を落として自分が上に立つこととは、目的が違います。

いじりの意味と具体例を読む

② 対等・同意・尊重の三つが土台になる

対等・同意・尊重の三つが土台になるの説明動画の冒頭場面

互いが対等で、やり取りを自ら望み、相手を尊重していることが必要です。言う側が「信頼関係がある」と思っていても、受ける側が義務感から応じているなら、その土台は成り立っていません。

健全ないじりの条件3つを読む

③ 嫌でも断れないいじりは、いじめに近づく

嫌でも断れないいじりは、いじめに近づくの説明動画の冒頭場面

いじる側といじられる側が固定され、孤立を恐れて合わせている場合は注意が必要です。受けた人が傷ついているなら、「冗談」「愛されキャラ」という呼び方で済ませず、関係を見直します。

いじりといじめの違いを見る

④ 断る・離れる・相談するなど、自分を守る方法を選ぶ

断る・離れる・相談するなど、自分を守る方法を選ぶの説明動画の冒頭場面

不本意ないじりには、応じ続ける必要はありません。距離を取る、拒否する、状況によっては堂々と乗っかる、環境を変えるという選択肢があります。つらさが強いときは、一人で対処せず周囲と相談します。

不本意ないじりへの対処法4つを読む

詳しい解説の目次

1.いじりとは――意味と、日常で見られる具体例

いじりとは――意味と、日常で見られる具体例
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相手を揺さぶる形で、反応を引き出す

「いじり」は、相手の特徴や言動に少し踏み込み、その反応も含めて場を活気づかせようとする関わり方です。本来は、相手を助け、関係や雰囲気の改善を図るために行います。

例えば、相手の意外な趣味に触れることで、それまで知られていなかった魅力が周囲に伝わる場合があります。本人もその話を楽しみ、会話に参加しやすくなるなら、相手を立てるやり取りになります。

一方、受けた側がいじめのように感じ、心に強い打撃を受ける相談も少なくありません。言葉の面白さだけでなく、その人がどのような立場で参加しているかを見る必要があります。

いじりとして見られる、三つの言及

話題になることやり取りの例確認したいこと
相手の特徴「いつも準備が早いね。もう次の予定まで考えているの?」本人のよさが伝わっているか、見下す言い方になっていないか
意外な趣味「普段は静かなのに、ライブでは最前列なんだね」本人がその話を周囲に知られることを望んでいるか
過去の失敗本人も振り返れる出来事を、冗談を交えて話題にする本人がまだ気にしていないか、恥ずかしさや負担を増やしていないか

ここで挙げた例も、言葉だけで「よいいじり」と決まるわけではありません。同じ内容でも、相手との関係、その場にいる人、本人の気持ちで受け取られ方が変わります。特に失敗の話題にはリスクがあり、本人が話したくないことを周囲が勝手に持ち出すのは避けます。

2.健全ないじりの条件3つ――対等・同意・尊重

健全ないじりの条件3つ――対等・同意・尊重
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① 互いが対等である

いじる人といじられる人の間に、見下す・見下されるという関係がないことが前提です。双方が発言でき、一方だけが笑いの対象になり続けない関係を考えます。

いつも同じ人が失敗を取り上げられ、言い返すと怒られるなら、やり取りは一方的です。「いじられ役だから」という言葉で役割が固定されていないかを振り返ります。

② 互いが自発的に同意している

本来の同意は、義務感から仕方なく合わせることではなく、自分もそのやり取りを望んでいることです。「断ると仲間外れになる」「先輩の機嫌を損ねる」と思って応じている場合には、積極的な同意があるとは言いにくくなります。

その場で笑ったり、冗談を返したりしていても、後でつらさが残っていることがあります。表情だけで判断せず、嫌だと言えるか、やめたいときにやめられるかも確かめます。

③ 互いが相手を尊重している

相手を大切にし、その人のよさが伝わるように関わることです。からかうことで自分の優位を示す、恥をかかせる、相手の話を聞かないという態度は、尊重とは逆の方向にあります。

「信頼関係がある」という言葉も、双方の自発的な信頼があってこそ成り立ちます。いじる側だけがそう主張し、受ける側が「させられている」と感じているなら、関係の見直しが必要です。

安心して意見や希望を伝えられる「心理的安全性」を詳しく読む

3.いじりといじめの違い――比較表と、注意したい関係

いじりといじめの違い――比較表と、注意したい関係
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本来は、目的と関係性が違う

いじめでは、固定された上下の役割の中で、一方が相手を攻撃し、揺さぶることを繰り返す関係が見られます。する側にはストレス発散になっていても、受ける側には心身の大きな打撃になります。

本来のいじりと、こうしたいじめ的な関係を比べると、次の違いがあります。

比べる点本来のいじりいじめ的な関係
目的相手を助け、関係や雰囲気をよくする相手に打撃を与える、相手を下に置く
関係性対等で、双方がやり取りできる上下の役割が固定され、一方的になる
同意互いが自発的に参加している本人が望まなくても強制される
相手への態度尊重と信頼がある見下しや侮辱が入り、尊重が欠ける
受ける側への影響相手のよさが伝わり、関係がよくなる傷つきや不安が強まり、参加が苦痛になる

この表は、本来の目的や関係性を整理したものです。学校でのいじめの認知では、受けた子どもの心身の苦痛が重視されます。上下関係や繰り返し、相手の悪意がはっきりするまで、相談を待つ必要はありません。

いじめに近づいている、三つの状態

一つ目は、いじる側・いじられる側が固定され、上下関係ができていることです。 毎回同じ人が笑われ、反論する余地がないなら、対等なやり取りから離れています。

二つ目は、受ける側がやむなく応じていることです。 仲間外れへの不安や立場の弱さから合わせている場合は、本来の同意がありません。

三つ目は、相手が傷ついていることです。 いじりもいじめも相手に働きかける行為ですが、その働きかけが打撃になっていれば、いじめ的な加害性が表れています。こうした関係では、呼び名が「いじり」でも、実際はいじめに近い状態です。

「いじり」が、いじめを隠す言葉になることもある

いじめへの対策が強まる中、表立った攻撃ではなく、「いじり」という穏やかな呼び方で同じような行為が続く、という話を聞くことがあります。見えにくくなったことと、負担がなくなったことは別です。

悪いいじりでは、相手を落として自分が上に立ち、支配しようとするマウンティング的な言動が目立ちます。相手を立てる本来のいじりとは、目的も実際にしていることも異なります。こうした侮辱を伴ういじりは、すべきではありません。

4.本来あるべきいじり――効果と、求められる難しい技術

本来あるべきいじり――効果と、求められる難しい技術
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相手と場のバランスを整える働き

尊重と信頼を土台にしたいじりには、相手や場を助ける効果が期待できます。場が過熱しすぎているときにはクールダウンさせ、反対に冷めているときには少し活気を加えるなど、バランスを取る働きです。

また、相手の意外な魅力を引き出し、周囲に伝えることもあります。笑いが起きたかだけでなく、相手が立てられ、その後の関係がよくなったかが大事です。

必要になるのは、三つの高度なスキル

高度な謙虚さ。 相手を見下す気持ちが入ると、本来のいじりは成立しません。自分が場を支配するためではなく、相手のために関わる姿勢が求められます。

高度な観察力。 表面的な特徴を取り上げるだけでなく、相手の本質的によいところや、今の状態を見ている必要があります。

高度な発信力。 どの言葉を、どのタイミングで、どのように伝えるかを調整します。伝える力に加え、傷つけない表現を選ぶ技術も必要です。

テレビのいじりを、そのまま日常へ持ち込まない

芸人同士のいじりには、事前の打ち合わせや舞台裏の関係があり、表に見える上下関係とは違うことも多いとされます。いじられる側も、反応そのものを職業上の芸として成立させている点が、日常の関係とは異なります。

本質的には、相手を落とすより、相手を立てるためのやり取りです。見えている言葉だけを友達や同僚との会話でまねしても、同じ条件にはなりません。

難しいときは、無理にいじらない

本来の形で行えればよい面がありますが、いじりは難易度が高い方法です。相手や場への影響を十分に見られない場合、逆効果になるリスクが高いため、いじらないほうが無難です。

相手の得意なことをそのまま尋ねる、助かったことを具体的に伝える、落ち着いて話を聴くなど、いじらずに関係をつくる方法を選べます。

5.不本意にいじられたときの対処法4つ

不本意にいじられたときの対処法4つ
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嫌なことは、拒否してよい

不本意と感じている段階で、相互の同意がある本来のいじりから外れています。 嫌なことを拒否してよいのは、いじりについても同じです。

断ることができず、強い上下関係の中で傷つけられているなら、事実上のいじめとして考え、対策を取ります。ここでは、状況に応じて選ぶ四つの方法を紹介します。

① 距離を取る

まず、その環境や集団から離れる方法です。現実的にうまくいきやすいのは、ほかのグループに入ることです。別のつながりがあれば、孤立せずに距離を取りやすくなります。

例えば、休み時間を別の友人と過ごす、いつも同じ集まりには参加しないなどが考えられます。学校や職場で接触を避けにくいときは、一人で離れようとするだけでなく、周囲の協力や別の方法も考えます。

② 不当な扱いを拒否する

相互の同意が前提なので、同意できないことは拒否できます。「その話は嫌なのでやめてほしい」と、対象になる言動を短く伝える方法があります。

ただし、実際には拒否しにくい場合も少なくありません。断ると怒られる、仲間外れにされるのが怖い場合は、本人の伝え方だけの問題として扱わず、第三者や環境調整を使います。

③ 逆に、堂々と乗っかる

拒否や距離を取ることが難しい場面で、あえて堂々と乗っかることも、一つの選択肢です。芸としてのいじりのように、いじられる側が思い切ってやり切ると、注目がその人へ移り、立場が変わることがあります。

うまくいけば、上下関係の解消も期待できます。ただし、これはリスクを伴います。うまくいかない、現実的に難しいと感じる場合には、ほかの方法を選びます。

面白く返すことや、自分を傷つける役割を続けることが、本人の義務になるわけではありません。 乗っかる方法を本人が選ぶことと、周囲から「もっとノリよく返せ」と求めることは分けます。

④ 環境調整をする――不登校・転校も選択肢に含める

距離・拒否・乗っかる対応が難しい、あるいは行っても状況が変わらない場合は、いじめに近い関係として、学校などへ相談します。「いじり」と扱われることで、対応につながりにくい場合もあります。

それでも本当につらいなら、学校へ行かないこと、つまり不登校を選ぶことも、心を守るための現実的な方法です。無理にいじられ続けて深く傷つくより、離れる選択を考えます。転校など、環境そのものを変える方法もあります。

自分が環境を変えなければならないことに、納得できない気持ちもあるでしょう。その気持ちを抱えながらでも、まず心身を守ることを優先してよいのです。職場なら、相談先と一緒に、接触や業務上の関わり方を調整します。

6.友達・学校・職場での断り方と、相談の準備

友達・学校・職場での断り方と、相談の準備
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相手を言い負かすより、やめてほしいことを絞る

直接伝えても危険がない場面では、嫌だった内容と、これからどうしてほしいかを短く言います。自分のつらさを長く証明したり、相手の性格を評価したりする必要はありません。

場面伝え方の例
友達に、過去の失敗を繰り返し話される「その失敗を何度も話されるのは嫌なんだ。その話はもうやめてほしい」
本人が嫌がる呼び名が続く「その呼び方はやめて、名前で呼んでほしい」
職場で私生活が笑いの題材になる「その話題は、仕事の場では取り上げないでください」
「冗談なのに」と返される「冗談のつもりだったことは分かったけれど、私は嫌だった。今後はやめてほしい」
その場で返事を続けるのが難しい「今はこのやり取りを続けたくないので、いったん離れます」

相手が強く怒る、立場の違いで不利益を受けそうな場合は、直接のやり取りを続けず、先に相談先を確保します。

笑って合わせてしまった場合も、後から伝えられる

場を壊したくなくて笑ったものの、帰宅後に思い出してつらくなることがあります。その場合も、後から気持ちを伝えて構いません。

「あのときは笑ってしまったけれど、本当はつらかった。次からはやめてほしい」

一人で伝えにくければ、信頼できる友人、先生、上司などに、間に入ってもらう方法もあります。

記録では、実際の言葉と自分への影響を分ける

相談するときは、「いつもいじられる」だけでなく、何が起きているかが分かるメモがあると話しやすくなります。チャットなどに言動が残っている場合は、相談時に確認できる形で保管します。

記録すること記入例
日時・場所昨日の昼休み、職場の休憩室
実際の言葉や行動以前の作業ミスを取り上げて、「また失敗するよ」と言われた
繰り返され方今週も同じ失敗を何度か話題にされた
自分の反応・伝えたことその場は笑って合わせた。以前、一度やめてほしいと伝えた
生活への影響休憩室に行きにくくなり、出勤前から気が重い
相談したいこと同じ話題を繰り返すことをやめてほしい。本人との話し合いに同席してほしい

相手の意図が分からない部分は、分からないまま記録します。記録がそろっていなくても相談は始められます。つらいときは、まず話すことを優先してください。

一人に相談して変わらなくても、相談先を広げる

学校では、担任だけでなく、学年の先生、養護教諭、スクールカウンセラー、管理職などにも相談できます。本人だけで話しにくい場合は、保護者や信頼できる大人に手伝ってもらいます。

職場では、信頼できる上司や同僚、人事、社内相談窓口が相談先です。上司との関係自体が負担なら、別の経路を選びます。社内で対応が難しいときは、総合労働相談コーナーなどの外部窓口も利用できます。

7.いじられている人に、周囲ができること

いじられている人に、周囲ができること
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「笑っていたから大丈夫」で終わらせない

周囲が見ている場面では、本人も笑って合わせることがあります。後から落ち着いて話せる場所で、「さっきのやり取りは、嫌ではなかった?」と尋ねます。

つらさを話してくれたら、まず聴きます。「気にしすぎ」「うまく返せばいい」と、本人の受け止め方や技術だけに話を戻さないようにします。

「嫌だったんだね。話してくれてありがとう。次に同じことが起きたとき、どんな助けがあるとよさそう?」

その場を区切り、本人だけに対応を背負わせない

可能な場面では、周囲が話題を変えたり、やり取りを止めたりすることも助けになります。

「その話はもうここまでにしよう。次の話にしない?」

ただし、止める人自身にも危険がある場合は、その場で対決し続けず、教職員や管理職などの協力を求めます。学校や職場では、一人の気遣いだけで解決しようとせず、関係する人で状況を共有します。

親・先生・上司は、離れる選択を支える

本人が学校や集まりに行きたがらないときは、参加させることだけを目標にせず、どの場面が苦痛なのかを聴きます。原稿で述べた距離や環境調整を、本人が選べるように支えます。

相談した後も、言動が止まったか、本人が安心して過ごせているかを確かめます。登校や出勤が再開できたかだけでなく、日常のつらさが減っているかが大切です。

自分がいじっていたと気づいたら

嫌だと伝えられたら、まずその言動をやめます。「場を盛り上げたかった」という自分の意図の説明より、何が相手の負担になったかを確かめ、繰り返さない行動につなげます。

「あの失敗の話を繰り返したのはよくなかった。嫌な思いをさせてごめん。これからは話題にしない」

謝った後も、すぐに笑って返すことや、その場で許すことを相手に求めず、約束したことを守っていきます。

発言の内容や強さを調整する「言い過ぎてしまう」の解説を読む

8.いじりについてよくあるご質問と、つらいときの相談

いじりについてよくあるご質問と、つらいときの相談
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「いじられキャラ」なら、受け入れたほうがよいですか?

本人が望んでいない役割は、受け入れ続ける必要はありません。「いじられキャラだから」という周囲の言葉より、そのやり取りに自分が同意しているかを大事にします。

拒否すると孤立が心配な場合は、別のつながりをつくったり、第三者と接し方を相談したりするところから始めます。

「愛情のあるいじり」「仲がよいから」と言われたら?

親しみを感じているかどうかと、今の言動を受け入れたいかどうかは分けて考えます。信頼は、言う側が一人で決めるものではありません。

「仲よくしたいけれど、その話題はやめてほしい」と、関係そのものと具体的な言動を分けて伝える方法があります。

容姿・体型・恋愛などをいじられるのが嫌です

本人が嫌がる話題は、扱わないことが基本です。外見や私生活など、みんなの前で話したくないことを「盛り上がるから」と持ち出されても、応じる義務はありません。

安全に伝えられる相手なら、「そのことを笑いの話題にしないでほしい」と、やめてほしい内容を絞ります。難しい場合は、周囲へ相談します。

職場のいじりは、パワハラになりますか?

「いじり」という呼び名だけでは判断できません。職場のパワーハラスメントは、優越的な関係を背景とする言動か、業務上必要で相当な範囲を超えているか、就業環境を害しているかという点から確認します。

自分で判定してから相談する必要はありません。実際の言葉や繰り返され方、仕事への影響を、社内外の窓口に伝えてください。

気にしないようにしても、つらさが続くときは?

眠れない、食欲が落ちる、気分が沈む、学校や仕事に行けないといった不調があるときは、心療内科・精神科にも相談してください。いつから、どのような言動があり、生活がどう変わったかを伝えると、診察の助けになります。

環境を調整する相談と、心身の不調を診てもらうことは、並行して進められます。医療につながることを、本人がいじりに耐えられるようになるためだけの方法にしないことが大切です。

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9.まとめ・いじりの呼び名より、関係と本人への影響を見る

まとめ・いじりの呼び名より、関係と本人への影響を見る
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本来のいじりは、相手を揺さぶる形で反応を引き出し、相手を立て、関係や場の雰囲気をよくするものです。成立するには、対等な関係、自発的な同意、互いへの尊重が必要です。

一方、役割が固定され、嫌でも断れず、傷ついているなら、実際はいじめに近い関係です。不本意ないじりには拒否してよいという前提があります。距離を取る、拒否する、状況によっては堂々と乗っかる、環境を変えるという選択肢を、無理のない範囲で考えます。

難しい場面を一人で解決しようとせず、学校や職場、信頼できる人に相談してください。不登校や転校を含む環境調整も、心を守るための現実的な選択肢です。

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いじり

このページのもとになった、精神科医による解説動画です。いじりの意味、いじめとの違い、本来求められる関わり方、不本意にいじられたときの対策を説明しています。

著者紹介

精神科医・医療法人社団Heart Station理事長 春日雄一郎

春日 雄一郎

精神科医/医療法人社団Heart Station 理事長。

精神科医/医療法人社団Heart Station 理事長。

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こころ診療所吉祥寺駅前

こころ診療所吉祥寺駅前/医療法人社団Heart Station。

主な参考文献

  1. 尾崎紀夫・三村將 監修、水野雅文・村井俊哉・明智龍男 編集:『標準精神医学 第9版』医学書院、2024年。
  2. 大熊輝雄 原著、「現代臨床精神医学」第12版改訂委員会 編集:『現代臨床精神医学 改訂第12版』金原出版、2013年。
  3. 米国精神医学会 原著、日本精神神経学会 日本語版用語監修、髙橋三郎・大野裕 監訳:『DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院、2023年。
  4. 文部科学省:『いじめの認知について~先生方一人一人がもう一度確認してください~』。
  5. 厚生労働省:「悩んでいる方」『あかるい職場応援団』。

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