問題解決技法(認知行動療法の技法)

実際の問題を分ける等して解決

問題解決技法は、認知行動療法の技法の1つ。実際の問題が大きい時に用いる技法です。

 

問題が大きい時は解決困難なので、まずは問題を分けて、できる所から解決を図ります。

そのうえで分け続けても解決困難なものに限り、「受け入れ」を図っていきます。

 

動画:問題解決技法(認知行動療法の技法)

もくじ

 
  1. (1)はじめに:問題解決技法
  2. (2)技法の実際1:問題を分ける
  3. (3)技法の実際2:問題の解決or受け入れ
  4. (4)まとめ
  5.  

(1)はじめに:問題解決技法

うつ病・適応障害セルフケア。今回は「問題解決技法」ということについてやっていきます。よろしくお願いします。

うつ病・適応障害の背景として、人によってはもとに大きなストレスがあることがあります。

この場合は、考え方をどうしようとか、抗うつ薬をどうしようとか、そういうことよりもその問題自体を解決することがやはり重要になってきます。

ただ、大きな問題のままだとなかなか解決は難しいということもあるので、この解決を図るための手助けになるツールを活用します。

今回、そのツールとしての問題解決技法のお話をしていきたいと思います。

(2)技法の実際1:問題を分ける

この問題解決方法ですけど、大きく言うと2つに分かれます。

1つ目は問題を分ける。もう一つが問題を解決するもしくは受け入れるということになってきます。

1つ目としては、問題を分けるということです。

問題が大きいまとまりのままだとなかなか解決はしにくい一方で、これを分けて小さくすると、難易度が下がってくる、解決しやすくなってきます。

なので大きな問題があったとき、これを分けるというのが解決の第1歩になります。

その上でプロセスを見ていきますと、まずは大きな問題だったら要素に分けていく。そして、分けた上で比較的簡単なものは解決をしていきましょう。

ただ、まだ大き過ぎるものがしばしばあります。それはさらに分けると。複数回、必要があれば分けるということでやっていきます。

(3)技法の実際2:問題の解決or受け入れ

2つ目が問題の解決もしくは受け入れということになります。

解決できる問題があれば、これは解決するといいと一方で、どうしても解決が難しいという問題があります。

これに関しては無理して解決しようとすると、どんどんはまってしまうということがあります。なのでこれは受け入れるということが大事になってきます。

一方で、何でもかんでも受け入れるということにしてしまうと、やはりキャパシティを超えてしまう。パンクしてしまいます。

なので、さっきの「問題を分ける」などと組み合わせ、十分に分けて絞り、本当に必要なものだけを受け入れていくことが大事です。

解決するものと受け入れるもの、この2つの見極めが非常に大事になってきます。

<問題を分ける→解決or受け入れ>

これは合わせて見ていきますと、まず大きな問題があった時、問題はまず分けていきます。

で解決できるもの、解決できないもの、大き過ぎるものというふうに分けていきます。

で解決できるものは解決すると、大き過ぎるものはさらに分けて、また解決していく。

そうすると最終的に解決できないものだけが残りますので、それを受け入れていく気持ちを整理しながら受け入れていくということになります。

<解決できないことが大きすぎる時>

そして、もし今の環境において解決できないこと、受け入れなきゃいけないことがあまりにも大きくて、ちょっとこれは受け入れが難しいという場合。

その場合は、環境を変える「環境調整」が必要な可能性があります。

(4)まとめ

今回は問題解決技法ということについて見てきました。

問題が大きくあって、それが症状などに影響している時は、問題そのものの解決ということが必要になります。

その解決ツールとしての問題解決技法、方法としては、問題を分けるということを基本にした方法です。

分けて解決できるものは解決をしていきます。その上でどうしても解決できない問題があるので、それをちょっとずつ受け入れるということを最後にしてもらえたらと思います。

ご注意

当院では、長時間のカウンセリングでの認知行動療法は行っておらず、外来診察の枠組みの中で、必要に応じて「認知再構成」「系統的脱感作法」等の要素を活用する事があります。

記事内容に関しては「医学知識」としてご参考にしていただけますと幸いです。

著者:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)